二世帯住宅のメリットはお金が節約できること
2世帯住宅を建てるメリットは、何と言ってもやはりお金の支払いの負担を軽くすることができる事でしょう。
最も良いパターンは、実家の両親が使っていなかったり、使っていたとしても100%活用し切れていない土地などを持っている場合です。
その空いている土地を使って、住宅を建築すると丸々土地代が浮いてきます。
一軒家を建築する場合、最初にしなければならない事は土地探しです。
土地探しは経験した事がある人なら分かると思いますが、建ぺい率や容積率の調査などから始まり希望の土地を見つけ出し購入に至るまで大変な時間と労力が必要となります。
たとえ資金に余裕があってお金に糸目をつけなくても自分の希望にぴったりマッチするという土地といのはそう簡単に見つかるものではありません。土地探しには時間がかかると思っておかなければなりません。
そして、両親が土地を持っている場合には二世帯住宅の建築にあたって最もお金のかかる部分である土地の購入代金をゼロですませる事ができます。
住宅を建てる時にかかる費用の大半は土地代であり、上物(うわもの)である建物というのは土地に比べると大してお金はかからないのです。
空いている土地が無い場合でも支払いを2世帯でする分、一人当たりの負担が軽くなります。
この経済的な負担が軽くなるというメリットは、誰でも知っていることだと思います。
実は、二世帯住宅には多くの人に知られていないもう1つの大きなメリットがあるのです。
では、それをご紹介します。
二世帯住宅は税金面で有利になる事があります。
まず、二世帯住宅住宅は、一定の条件を充たす必要があるものの一般的に税金面で有利になります。
普通の住宅に二世帯が住んでいる場合には、税金面でのメリットはありませんが、玄関が2つあって、実質的に2つの建物と認められるような場合には、区分建物として登記する事ができ、不動産取得税や固定資産税が安くなります。
区分建物というのは、マンションなどが典型です。
マンションは、全体の大きな1つの建物の中にたくさんの部屋が存在してます。
大きな建物と一棟を登記するのでは無く、一つ一つの部屋を区分された建物という意味で区分登記という登記がされます。
それと同じで、二世帯住宅の場合も、見た目は一棟の建物だったとしても、実質的に二つの建物と認められるような場合には、一棟の建物としてでは無く、二つの建物として登記できるのです。
二つに分ける事で、一つ当たりの土地面積や延べ床面積が少なくなり、その分かかってくる税金の税率が低くなるのです。
結果として、一棟の建物として登記する場合に比べて税金の負担が軽くなるケースがあるのです。
土地の面積などにもよりますが、長い目で見ると、これは大変大きな差になる事があります。
次に、両親の老後の心配が無くなることが挙げられます
一つの建物に一緒に住む同居型の二世帯住宅はもちろんのこと、完全分離型の二世帯住宅でも、隣の気配を感じながら住むことができるし、何かあったときにはすぐに駆けつけることができるので安心です。
もし、介護が必要になった時にも、限りなく居住空間が近いので、移動のコストが無く介護の負担は少ないです。
さらに子世帯が子育て世代の家族の場合、親世帯に子供を預かってもらうことが簡単にできるので、共働きがしやすく、自分たちのやりたい事を実現しながら、さらに経済的にも余裕が出てきます。
また、子供の躾や教育にも、自分たちとは世代が違うことからくる価値観の違いが生活の中にあるので、子供が多様な考えを持つように教育ができます。
このように二世帯住宅にはデメリットばかりではなく、メリットもたくさんあるのです。
ハウスメーカーからもらえる資料やカタログには、たくさんの二世帯住宅の実例や実際に建てた人の感想などが載っています。
それらをパラパラ見ているとリアルな二世帯住宅の生活がイメージできて、メリットやデメリットを感じやすいです。
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二世帯住宅は、子世帯だけでなく親世帯にとってもメリットがあります。今度は親世帯にとってのメリットを説明していきます。
2世帯住宅の親世帯にとってのメリット
まず、住宅の掃除や管理が楽になるというメリットがあります。
子供たちが独立した後の家は、夫婦二人で過ごすには広すぎる場合が多く、掃除や管理は大変ですが、子世帯と共に住むことによりそれが軽減されます。
次に、老朽化が進んで耐震性や耐久性が下がってきた家をリフォームや立て替えするにも経済力が低下し、高齢になった自分たちだけではローンを組むことなどが難しいというのがあります。
しかし、子世帯と一緒に住む場合、親子で共同してローンを組むことができるので審査にも通りやすいし、後の返済の負担も少なくなるというメリットがあります。
高齢者を狙った空き巣、「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺などの犯罪に巻き込まれにくいというメリットもあります。
また、病気などで介護が必要になった場合にも、すぐ近くに子供が住んでいるとなると精神的にも肉体的にも安心感があるでしょう。
このように、二世帯住宅には、子世帯だけではなく親世帯にとってもたくさんのメリットがあります。
一度、冷静になって、自分たちなりに考えることのできるメリットとデメリットを紙に書き出してみると頭の中が整理できて良い結果が得られることが多いです。