二世帯住宅の住宅ローンは親子二世帯が協力して返済できる
住宅を建設する際の最大の問題はなんと言っても資金です。
なにしろ一生に関わる問題だけに、その資金にしても千万単位の大きな金額になり、若い夫婦にとってはその計画もおいそれとは進みません。
ところがこれが二世帯住宅になると事情は大きく変わってきます。
それも親の世帯との二世帯だと有利になることは間違いありません。
頭金ひとつとってみても、子供世帯より経済的にゆとりのある親世帯と一緒だとその額が大きくなり、後々の返済額も楽になります。
また子ども名義で住宅ローンを借りるときに収入基準に不足があれば、親の収入も併せて審査されるのでそれだけ有利になります。
また子ども世帯に仕事の失敗などで万一支払い困難になったときでも親子共同のローンだと支払いの延滞などが防げます。
更にローン限度額も親と一緒だと、例えば子ども夫婦だけだと2千万円が限度の場合でも1.5倍の3千万円ぐらいが可能になります。
それにローンの種類にしても「親子リレーローン」や「親子ペアーローン」など多彩です。
二世帯住宅ローンの注意点と対策
二世帯住宅ローンは二世帯で協力して支払いができるなどのメリットがたくさんあります。
でもいいことばかりではなく注意してかからなければ後々のトラブルの原因になることもあります。
その代表的なものに「土地の所有権」についての問題があります。
この問題がときどき兄弟間のトラブルの原因になることがあるのです。
こうした予想されるトラブルを避けるためには前もって遺言状を用意することや、親の預金や保険など、土地以外の相続財産についても兄弟で分配の手続きをしておくことが必要になります。
また二世帯住宅は建物のウェイトが大きくなりがちですから、それだけメンテナンス関係の費用がかさみます。
したがって住宅購入後に誰がその費用を負担するかを最初に決めておくと、後々のトラブルの種になりません。
次にせっかく二世帯が一緒に住み始めても途中で折り合いが悪くなり、どちらかが出て行くといっとことも起ることがあります。
こうなればお互いに協力して返していくはずのローンの計画が大きく狂ってきます。
こういったことを防ぐためには、まず予行演習が必要です。
住宅ローンを組む前にしばらくの間親子二世帯が一緒に生活をしてみるのです。
こうしたことが後々のトラブルを防ぐために大きく役立つのです。