二世帯住宅ではこんなトラブルがある

一世帯でも時には夫婦や親子の間でトラブルは起るのに、世代の違う二世帯が同居するとなると価値観や生活習慣の違いからさらにトラブルが多くなると思うのは当然のことでしょう。

親子2世帯の場合でも妻の両親と一緒の場合はまだしも、夫の両親の場合だと嫁姑の関係が発生し、さらにトラブルが多いと予想されます。

では一般的にどんなトラブルが多いのでしょうか。

以下は代表的なトラブルの具体例です。

<生活時間帯の違いから起るトラブル>
世代が違う2世帯の生活時間が違うのは当然です。特に仕事をリタイアした親世代と現役サラリーマンの子供世帯ではその差は特に大きいものになリます。
食事時間、入浴時間それに就寝時間など二者間の生活時間の違いをどう調整するかが問題です。
<生活習慣の違いから起るトラブル>
生活時間の違いも大きいのですが、さらに年代差による生活習慣の違いも見逃せません。
食事のスタイルや外出の頻度、訪問客の受け入れなどでも大きな相違があるでしょう。

このように二世帯住宅では様々な問題が起こる可能性があります。では、どうすればトラブルを避けることができるのでしょうか?

今までたくさんの二世帯住宅の成功例や失敗例を見てきた経験から説明します。

二世帯住宅でのトラブルを避ける為の注意点

上に挙げた点が原因でトラブルに発展することが多いのですが、ではこうしたトラブルを回避するにはお互いがどういった点に気をつけたらいいのでしょうか?

それを列挙してみることにしましょう。

  1. 相手のプライバシーを尊重してお互いの生活に極力干渉しないようにする。完全分離か共用型が望ましい。
  2. 二者の生活習慣は大きく違うのでできるだけ生活スペースを別々にする。
  3. 年代差による食生活の違いは大きく、食事のメニューに関してはお互いがよく注意する。
  4. 食事時間が違うので、ウィークデイは別々にして休日の日だけ一緒にとるようにする。
  5. 嫁姑の二世帯住宅では普段から特にコミュニケーションをよくするように心がける。

このほかにも帰宅時間、入浴時間、訪問客などの問題については、普段から二者間に十分に話し合っておく必要があります。

こうした話し合いのためには居間などの共有スペースを設け、休日には全員で集まりたいものです。

そうしたより良いコミュニケーションを保つことがトラブル回避につながります。

自分の家庭や嫁姑などの人間関係を冷静に客観的に分析した上で、完全分離型、共用型、同居型のどれにするのかを決めることが何よりも大事です。

2世帯住宅を建築した時点でうまくいかくかどうかは決まっていると言っても過言ではありません。